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森林を侵食する「メガソーラー」
2014.09.17 Wednesday
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芸術ならぬ、原発ゼロで元首相たちが吠えている。「再生可能エネルギーへのエネルギーが凄い。政治が先導的役割を果たしたらグンと伸びる」と小泉純一郎氏が気炎を吐けば、細川護熙も、「政治が、成長エネルギーも頑張れと一言言えば、それだけでガラッと変わる」。東京ビッグサイトで太陽光発電の業界団体が主催したイベント「PVジャパン2014」の視察を終えてのバクハツぶり。しかし、両元首相のいう再生可能エネルギーがグンと伸び、ガラッと変わった日本の風景が、次頁に掲載してある。これが本当の望みなのか。5月に一般社団法人・自然エネルギー推進会議を立ち上げた二人、
今月からは各地の再生エネルギー関連施設を訪問していくというから、是非こちらも加えて頂きたい。7月下旬、八ケ丘と南アルプスの山並みに囲まれた山梨県北杜市篠原地区。緑豊かな地に、青黒いソーラーパネルがギラギラと光る。これが国を挙げた再生可能エネルギー推進がもたらした光景なのだー。
2012年に導入された再生可能エネルギーの固定価格買取制度。事業者認定時点の価格での電気買取を電力会社に義務付けるもので、日本は120万件の申請が集まる「太陽光バブル」となった。篠原地区も、制度導入後に開発が相次いだ。「中でも、2.5タールヘクもの森林を伐採して発電施設にする開発計画を知った時は愕然としました」と語るのは、敷地のすぐ近くに住む高橋正夫さん。事業者は「キャベジン」などで知られる名古屋の製薬会社「興和」だ。
長年保有していた林地の開発を県に届け出た2013年9月、地区の一部住人に対し説明会を開催。高まる反対の声も空しく今年冬には森林伐採を強行。反対派住民が約4000筆の署名を興和に持参する事態となったが、もはや竣工間近だ。興和側に見解を求めたが、「国および県、市が推進する太陽光発電事業に賛同したもの。住民の方々へ十分な説明を行い、環境および景観について十分配慮し、事業を適切に進めている」。
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